鍋の歴史


鍋はいつから始まったのか?

「鍋料理」の概念は土器が現れた縄文時代からあるものと考えられます。硬い食材を鍋で煮ることで消化吸収をよくし、汁に溶け出した栄養素ももれなくいただく人間のすばらしい知恵が生まれました。
「鍋」という文字は鉄器の普及によって生まれました。鍋料理を複数の人で一緒に食べる文化は、囲炉裏端で煮炊きしながら食事をする文化ともいえます。「なベ」そのものが、一つの世帯を意味していたとも考えられます。

江戸時代後期になると様々な鍋料理が確立され、明治期の牛鍋で鍋料理が盛んになり、「鍋」というと鍋料理のことを指す傾向が強くなっています。

世界鍋学会が「鍋」と呼ぶ場は、囲炉裏端と概念的には近いです。